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雛人形のお道具やお飾りの種類

お飾りや道具には、屏風や菱餅などから、
雛人形が持つ小道具まで様々なものがあります。
精巧につくられたお道具は、見ているだけで楽しくなります。
ここでは雛人形のお飾りやお道具についてご説明します。

 

◇屏風

屏風とは、部屋の仕切りや飾りなどに使う衝立のようなものです。
雛人形の道具としての屏風は、親王の後ろに立てかけて使います。
「場を間仕切る」という意味合いもあり、
生活のシーンの中で神聖な場所であることを
示すための仕切りのような役割も果たしています。
実際、披露宴の際にも新郎新婦の後には必ず屏風があります。

 

◇毛氈(もうせん)

毛氈はお雛さまたちの下に敷いてある真っ赤な敷物です。
羊毛などを圧縮して作った毛織物で、
命の色といわれる緋色の敷物を敷くことから
魔よけの意味を持つといわれています。

 

◇燭台(しょくだい)

長柄のロウソク立てを絹や和紙などで覆った灯具。
江戸時代の結婚式は夜に行うのが一般的だったため、
燈明の明かりは欠かせないものだったのです。
結婚式の華やかなライトアップですね。
ろうそくの代わりに油を用いていた時代もあります。

 

◇桜・橘

おひなさまのお飾りに左近の桜、右近の橘がありますが、
これは京都御所の紫宸殿の中庭にある桜と橘のお花を模したものです。
紫宸殿で行われる結婚式では、天皇と皇后が北を背景にして座し、
南に向かって左側に桜の木、右側に橘の木が植えられています。

建物から見て左に佐近衛府(さこんえふ)、
右に右近衛府(うこんえふ)という武官が並ぶことに由来しています。

794年の平安遷都の際には桜ではなく梅だったらしく、
仁明天皇の時代に桜にかえられたということです。
形や香りの優れた桜だけが選ばれて
守り育てられていくんです。
ちなみに東京の皇居の中庭には桜と橘ではなく
白梅が1本、紅梅が5本植えられてるそうです。
皇居の前庭に咲く紅白の梅を飾る雛人形もあります。
配置は向かって左に白梅、右に紅梅です。

 

◇貝桶(かいおけ)

貝桶とは六角形をしたうるし塗りのお道具で、
貝合わせ遊びの貝を入れておくための入れ物です。
江戸時代に大名の娘が嫁入り道具として持参したもので、
いつまでも夫婦仲良く幸せな結婚生活が続きように、、、
という親の願いが込められたお道具です。
よく似ているお道具で、円筒形の行器(ほかい)というお道具がありますが、
こちらは食べ物を入れておくお弁当箱のようなもの。
食べることに困らないように、、、
という親のねがいが込められたものです。

 

◇三宝(さんぽう)

漆塗りや白木の台のようなもので三方向に穴が開いています。
三方の上には徳利のような瓶子(へいし)が載り、
熨斗のついた梅や桃の花が飾られています。
現代では熨斗や水引など縁起物で花をあしらったお飾りになっていますが、
本来は三方に乗った瓶子に、魔よけの意味がある白酒を入れていたといわれています。

 

◇高坏(たかつき)

たかつきは、食べ物を盛るための脚付きの器です。
雛飾りでは紅白のお餅や和菓子を乗せています。
高貴な人に食べ物を献上するときに使う道具です。
三人官女それぞれの間に配置することが多いです。

 

◇菱餅

赤、白、緑のお餅を重ね菱形に切った菱餅は、
春らしい色合いで雛祭りを象徴するお餅
です。
桃の節句の直会(なおらい)に頂く食べ物の一つで、
三色の菱餅は明治の頃から広まったといわれています。
上から順に赤、白、緑となっていますが、
これは雪の下には緑が芽吹き始め、
雪が溶けだした上に桃の花が咲いている様子を表したもの。
菱形には、長寿、子孫繁栄などさまざまな意味があり、
大地そのものを指す形であるとも言われています。

 

◇嫁入り道具

現代の日本でも、一部の地域では箪笥などの嫁入り道具を持参することがあります。
雛人形も結婚式を模したお飾りですから、嫁入り道具を小物として飾ります。
嫁入り道具は主に室内で使うもので構成されていて、
箪笥、長持、表刺袋(うわざしぶくろ)、火鉢、針箱、鏡台、茶道具などがあります。
漆塗りの金蒔絵で、嫁入り道具の豪華さが家の格式を表しました。
七段飾りでは六段目に、これらの嫁入り道具が並びます。

 

◇お輿入れ道具

「お輿入れ」とは、花嫁の乗った輿を婚礼の際に婚家に乗り入れたことから、
嫁入りのことを指しています。
雛人形のお輿入れ道具とは、
主に屋外で使う嫁入り道具を指し、
屋内の小物の中では比較的大きい重箱とともに
一番下の段に飾るお道具のことです。
お輿入れ道具は、平安時代の貴族の乗り物「牛車」、
人力で運ぶ「輿」などがあります。

 

◇お道具やお飾りの単品購入や追加購入について

雛人形は上で挙げたような小物から、髪飾りや人形が持つ付属品までたくさんの小物があります。
毎年出し入れしているうちにうっかり落として壊れてしまったり、
小さなものを紛失してしまうこともあるでしょう。
そんな時は小道具だけの単品購入ができます。

ただし、嫁入り道具の鏡台が壊れたからといっても、
1点のみの購入は少し慎重になった方がいいかもしれません。
なぜなら他の道具類と並べて飾るので、
雰囲気が少しでも違うとちぐはぐな印象になってしまう可能性があるからです。

お道具類はセット販売をしていることが多いので、
同じ段に飾る小物はセットで購入した方がいいでしょう。

 

◇お道具の選び方

最近では、ライフスタイルに合わせて
お道具はシンプルにされる方が多くなっています。

お雛さまだけをシンプルに飾って、
インテリアに合わせてみるのも
楽しいのではないでしょうか、、、

 

◇お道具の保管方法や注意点

お道具やお飾りはとっても小さなものですので、
しまう時にもいくつか注意が必要です。

お姫様の檜扇、お殿様の冠や纓(えい:お殿様の冠に付ける)
などは特に小さなものですので、
薄紙に包んでからなくさないように一つの箱に一緒に入れて保管しましょう。

婚礼道具は手袋をしてから細い筆などでほこりを払い、
和紙など薄紙でくるんでから箱にしまいましょう。
ぼんぼりは布でできたライトの部分に防虫剤を入れてから箱にしまえば虫食いを防げます。

これらの片付けはよく晴れた湿気の少ない日に行いましょう。

保管は押し入れや納戸でよいのですが、
できるだけ上段にしまうことで湿気やカビを防ぐことができます。
雛人形の箱の上に物を重ねると
お人形やお道具の破損を招く恐れがあります。
箱の上には何も乗せずに保管しておきましょう。

 

 

 

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