工房便り
西陣からの便り
2013年12月15日
京都は、すっかり冬景色。
工房の前は、イチョウの葉っぱで黄色いじゅうたんを
敷き詰めたよう。。
そういうたら、昔、父(先代 槙野 巧雲です。)が、
手袋はめて、よう、銀杏拾てたなぁ~~(しみじみ。。。)
さて、毎年たくさんのお客さまから、ご家族のとびっきりの笑顔と
あったかいお心のこもったお手紙をいただきます。
「今日も、お手紙来てるかな~」
その頃は、ワクワクしながらポストを見る毎日です。
皆さまの ご厚意に甘えさせていただき、
ホームページに掲載させていただけるのも、
ほんまにありがたいことです!!
ご来店いただくお客さまが、お写真を見て、
「みんな可愛いねぇ~」
とか、
「こういう風に飾ったらええんや!」
とか、
「わたしも、こういうお雛さまが欲しいんです。」
とか、
いっぱい いっぱい、参考にしてくださいます。
今年も すっかり遅なってしもて ほんまに申し訳ないことですが、
本日 「お客さまからいただいた あたたかいお手紙」を
更新させていただきました。
皆さま、あったかいお気持ち、本当にありがとうございます!
毎年、いつも思います。
ご家族の思い出の1ページを綴るお手伝いができるだけでも幸せなことやのに、
お写真だけでなく、あったかいお心のこもった
お手紙まで添えて送っていただける ということが、
どれだけありがたく幸せなことか。。。
さぞ、お手間なことやと思います。
皆さま、本当に ありがとうございます。
感謝です!!
今年も いっぱい 幸せのおすそ分けをいただきました。
たくみは、こんな素敵なお客さまに支えられてるんやもん、
ほんまに幸せもん やぁ~~
もっともっと、お客さまに喜んでいただけるよう、励みます!!
目標は、「お客様の期待 以上をめざす!」ですよぅ~
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西陣からの便り
2013年12月04日
最近 ブログにちょっと難しいことばっかり書いてますけど、
「お人形屋さんがなかなか教えてくれへん、お人形の見方の話」
ですからねぇ~ ちゃんと読んでくださいよぅ~ 笑
シリーズ 其の四・・・
「三人官女と 立雛を見れば、人形師の腕がわかる!」
って、どういうこと。。。??
人形の立ち姿は、それだけ
バランスをとって制作するのが難しいし、
味わいを表現するのが難しい!ということです。
座ってる親王のお二人に比べたら、
あんまり目立たへん存在かもしれませんけど、、
例えば、この白い三人官女の足のフォルム、
立ってる足のラインがきれいに出てるでしょ!
敢えて角度をつけた、お顔の傾きも然り。。。
三人がお話ししてるかのような 趣があります。
これらは、大量生産の三人官女には、絶対真似出来ひん
技の見せ所の一つなんです。
こういう細かなこだわりの集大成が、お人形の醸し出す空気となって
現れるということです。
わかりますかぁ~~??
なんか、「わかりますかぁ~~??」 シリーズみたいに
なってますけど・・・笑
「難しいて、わからへん!」 と思ってる あ・な・た・・・
ご来店いただいたら、詳しくご説明させていただきましょう~
お人形について、わたしに語らせたら、止まりませんよぅ~~笑
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西陣からの便り
2013年12月03日
今日も お雛さまの見方の 其の三・・・「単体で見る。」
雛人形を選ぼうと お人形屋さんに行くと、
何をどうみたらいいのかわからずに、ついつい、
きらびやかな飾り台や屏風、毛氈の刺繍、菱餅やら三宝など
いわゆる付属品の豪華さに目を奪われてしまう方も
多いかもしれませんね。。
でも、主役は・・・お人形です。
主役のお人形を 「単体で見る。」
ということは、
雛人形を選ぶ上で とても大事なことです。
ほんまにいいお人形は、それだけで見た時、
存在感があって きれいで 特別の趣があります。
そのきれいさや趣を なお一層 際立たせるためにも、
付属品があると ごちゃごちゃして、邪魔な感じがするのです。
反対に、粗悪な作りのお人形ほど、付属品がなかったら、
寂しくて貧相で見られません!
この違い、わかりますかぁ~~?
実際に ご自分の目で確かめはったら おもしろいですよ~
「何をどう見たらいいのか、わからへんわ!」
と思ってたあなたも、
今日から 雛人形の見方が変わること間違いなし!
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西陣からの便り
2013年12月02日
京都も先週から急に寒うなって、
景色が冬色に変わってきました。
工房では、すでにご注文いただいたお雛さまの
制作の真っ最中。。
12月の声を聞くと、急にせわしのうなってきます。
なんせ、お客様のお顔を見てから制作にかかりますので
「ここの柄を袖のところに出してほしいって
言うたはったなぁ~」
とか、
「○○さま、喜んでくれはったらうれしいなぁ~」
とか、
お客様のお顔を思い浮かべながら制作できるというのは、
人形師にとって非常にありがたいことです!!
でも、その分、お時間を頂くのも事実。。。
なるべく、年内にご注文いただけると うれしいです。
余裕を持ってお作りすることができますし、ご希望のお日にち
にお届けすることもできますし。。。
年内は、29日(日)まで無休で営業いたします。
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西陣からの便り
2013年11月22日
京都は 朝からきれいな晴天。
左大文字山も少しずつ 色付いてきました。
今日も、お雛さまの見方の 其のⅡ・・・「お顔について。」
「雛人形の顔って 夜見たら何か怖くて
今まで好きになれへんかったんですけど、
こちらのお雛さまに出会って、その思いが消えました。
優しくてきれいでいいお顔したはりますね!」
有難いことに、うちのお雛さまは たくさんのお客さまに
一目惚れしてもらわはります。
お顔には人それぞれのお好みがありますが
「わたしは 怖い顔が好きなんです。」
という方は、多分少数派でしょうね (笑)
実は、うちのお雛さまのお顔は、頭師(お顔を専門に作る職人)
に特別のお化粧をしてもろてます。
そやし、優しいんでしょうね、きっと。。。
お顔選びで大切なことは、自分の感性で見る!ということ。
「この顔が一番いい顔ですよ。」
とか、
「この顔にしといたら 間違いないです。」
とか、
お店の人の基準に惑わされないこと。
心を静かに落ち着けて、お雛さまとお話ししてみてください。
本当にいいお人形からは、特別の空気が出ているものです。
本来 お人形の鑑賞とは、その空気感や情感を味わうものなんです。
今日もいっぱい ちょっと難しいこと言うてしまいましたけど、
お雛さまについて わたしに語らせたら、止まらへんのですよ~(笑)
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西陣からの便り
2013年11月19日
熱いお茶がおいしい季節。
さっき、茶柱が立ちました!
(そんな報告いらん!って・・・しっつれいしました 笑)
今日は、お雛さまの観方について。。。
お嬢ちゃんの初節句のお祝いに
雛人形を贈ってあげようと思い、
いろんなお店に観に行っても、
ずら~っといっぱい並んでて
何をどうみたらいいのかわからへん・・・
ほんまに難しいと思います。
いくつかのポイントがありますが、
今日は、其のⅠ・・・「形について。」
「雛人形の形なんてどれも一緒やん!」 と
思わはるかもしれませんが、
実は、実は・・・
制作した人形師によって、それぞれに決まった形があるんです。
わたしたちは、形をみたら
「どこの、何という人形師が作った雛人形か・・・」
すぐにわかります。
弊店には、代々受け継がれてきた「槙野 巧雲」という作号
(作者の名前のようなもの)がありますが、
「槙野 巧雲」には、「槙野 巧雲」の決まった形がある、
ということ。
そやから、一軒のお店の中で 色々な形の雛人形が
売られているということは、色々な人が作った雛人形が売られている、
ということです。
わかりますかぁ~~??
ちょっと高度で、マニアックかもしれませんが、
「雛人形の形」に着目すると、見えないものが見えてくる!かも。。。
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西陣からの便り
2013年11月19日
今朝は、冷えました!
京都の紅葉は今が見頃。
と言うても、まだ上(かみ)のほうですけど。。。
鷹が峰の光悦寺やら南禅寺、岡崎の疎水辺りは、
「あぁ~、生きてて良かった!(笑) 」 と 思うくらい
きれいです。
今週末はきっと、ぎょうさんの人やろなぁ
なんにも有名な観光地に行かはらんでも、車で走ってるだけで
あっちもこっちもきれいなんが、京都のすごいところ。。。
今日の川端通りも圧巻でした!
鴨川にかかる橋から北を見た風景、宝ヶ池あたりの比叡山、
北山通りのケヤキ並木、まだちょっと早いですが、
御所の西北角の大銀杏もいいですよ。
酷暑を乗り越えた後のご褒美ですね!!
今年もいっぱい、目に焼き付けときましょ。。。
京都に住んでて良かった
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西陣からの便り
2013年11月13日
雨上がりの空と山のきれいなこと!
愛宕山に雲がかかって、
ころころ ころころ、かわります (笑)
夕焼けの頃。。。
生駒山が真っ赤に燃えました
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西陣からの便り
2013年11月11日
サントリーホールで行われた、「ウィーン・フィル」の
公開リハーサル、行ってきましたよ~
いゃ、もう感動しました。
リハーサルとはいえ、本番さながらの臨場感で演奏されますし、
メンバーの普段の顔や 音作りの場面も見れて、大興奮!
繊細やのに、圧倒される音の響きは、期待以上!
頭の中で、タクト振ってましたもん(笑)
「うわぁ、日本でウィーンフィル聴けるて最高やん」
「もういっぺん、ウィーン行きた~い!」
お品がよろしいて繊細なウィーンが大好きな
わたしは、懐かしい思い出と芸術の秋を
満喫させてもらいました。
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西陣からの便り
2013年10月28日
今日の京都は、朝からすっきり晴れて
気持ちのいい秋晴れ。。。
雲一つない、青空です!
こういう日には、大文字山を自慢したくなってしまいます(笑)
いつも通り、工房の4階から撮りました。
大文字山は東の方角にあるんですが、夜が明ける前、
日の出前のちょっとずつ空が白んで来る頃は、
ピンク色やら紫色やらそら色っぽい、何ともいえへん微妙な色の
グラデーションが東山連峰の山際に広がって、それはそれはほんまに
きれいなんです。
「春はあけぼのやぁ~、清少納言もおんなじ景色、見てたんやぁ~」
と、まさに「清少納言気分」!(笑)
そやけど、よっぽど早起きせんと、「清少納言気分」には浸れません。
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