工房便り
「どれ位の大きさの台を用意したらいいですか?」
おひなさまをご予約いただいたお客様から
お電話をいただきます。
「エアコンの風が直接当たらない方が
いいですよね。」
「きれいにしてからおひなさまをお迎えしようと
大掃除しました!」
みなさん、おひなさまがお手元に届くまで
それはそれは、首を長くして待ち遠しく
思ってくださっているようです。
そして とびきりの特等席をご用意してくださっている
ようです。
ほんまにありがたいことです!!
心を込めて丁寧にお作りせんことには
ばちが当たります。
さて、毎年この時期になりますと、ぼちぼち
おひなさまのお菓子がお店に並び始めます。
あられ、菱餅、チョコ、三色団子、桜餅、ポン菓子
など、いろんな種類のお菓子が売られてます。
京都では昔から「引きちぎり」とか「ひちぎり」といわれる
生菓子をお供えするお家も多く、うちも
毎年近くの和菓子屋さんにお願いしてます。
阿古屋貝を模してるそうですよ!
女の子の成長を祝うお菓子です。
今年のおひな祭りには、たくみオリジナルの
盛器にひちぎりを載せて「きまり!」
(決して押し売りはしませんのでご安心ください笑)
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あぁ~いそがし、あぁ~いそがし!
おかげさまで、あんまり忙しいて、ブログの更新も
できひんかったわ~(決して言い訳ではありません笑)
すっかりご無沙汰してしまいました。
久しぶりのブログです。
暖冬予想とは裏腹に、寒さがこたえる冬らしい冬ですねぇ~
暖房いうたら、火鉢か「練炭のおこた」しかあらへんかった
子供の頃は、今から思えば極寒やったわけで、
そう思えば「こんな寒さくらい、たいしたことないわ!」
と言いたいところですがやっぱり寒い!
「は~るよ来い、は~やく来い」
さて、今年もたくさんのお客様にご来店いただき、
あったか~いご家族の絆をたくさん拝見し、
幸せのおすそ分けをいただいています。
ありがたいことです。
お客様と心が通い合うのは、ほんまに気持ちのええもんです。
このお仕事やっててよかったぁ~としみじみ
思う毎日です。
ホームページでご案内しています「ご注文された
おひなさまと同じ裂地で作るにおい袋」・・・
こんなに可愛くできました。
T様にご注文いただいたおひなさまと一緒に、
お届けさせていただきました。
お雛様同様、文様の一番きれいなところを
お出ししています。
何べん見てもほんまにかわいいわぁ~
(自画自賛笑)
おそらく感謝の気持ちを込めてご両親様に
プレゼントされるんやと思います。
喜んでいただけたらうれしいな・・・
おひなさまを通して、ご家族の絆を深めていただく
お手伝いができるんはほんまにうれしいことです!!
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今、工房は、繁忙期の真っ最中。
昨年同様、主人は、修行僧のような面持ちに
お正月から早や二週間、
昨日の京都は朝起きたら雪が積もっていました。
うちの愛犬ミニチュアシュナウザーのゆずは、温室育ちの箱入り娘。
暖房のきいたお部屋の中が一番好きです。(私と一緒、、、汗)
だれですか、冬眠したい言うてるのは、、、?
(わたしです。。。笑)
そやけど、この時期そんなこと言うてたらあきません。
昨日も、雪やら女子駅伝の交通規制やらにもかかわらず、
たくさんのお客様にご来店いただきました。
お寒い中、赤ちゃんとご一緒のご来店、頭の下がる思いです。
お孫様の幸せを願うご家族の思いは、あったかい慈しみの心。
「お雛さまの到着楽しみに待っています。
よろしくお願いいたします!」
と深々と頭を下げてお礼を言ってくださると、
お客様のご期待をひしひし感じ、身の引き締まる思いがいたします。
心が通い合うって、気持ちのいいものですね!!
今年もたくさんのお客さまに喜んでいただけるよう、
いつまでも心に残る思い出作りのお手伝いが出来たら
うれしく思います!!
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空は灰色。
今日の京都は雪のちらつく寒い日です。
終い天神さんも終わり、あと五つ寝たらお正月。
「いややぁ~、もっとゆっくり来て~、」
と駄々をこねても、お正月は刻一刻と迫ってきています。
師走、せわしなく年末を過ごし、一年をゆっくり振り返ることもなく
新年を迎えるここ最近の年末事情。
家族がみんな健康で年を越せることに只々感謝!
さて、いよいよ年内最後となります、女将の直伝シリーズ其の六・・・
「雛人形の並べ方」。
ここで皆さんに質問です!
雛人形を飾る時、男雛は、向かって右にかざりますか?
それとも左に飾りますか?
「あ、それ、よう聞く話や、わたし知ってる!
京都は右で、関東は左!」
一見正しいような気がするこの答、
ここからが女将の奥のふか~い直伝シリーズならでは、、、
耳の穴を開いてよーく聞いてくださいよ!
古代中国の思想に「天子南面す」という言葉があります。
それにより、京都御所の紫宸殿も南向きに建っています。
天皇が紫宸殿の高御座(たかみくら)に南を向いてお立ちになると
左が東になります。
東は日出る最高の方位ということで、尊いとされますので、
左に天皇様、右に皇后様という位置で立たれるわけです。
そのお姿をこちらから見ますと、
向かって右に天皇様、左に皇后様という並びになりますね。
この並びが、江戸時代から大正年間頃までは雛人形の伝統的な飾りつけ方でした。
しかし、昭和天皇の即位の際、皇室が導入した西洋式の儀礼に基づき
立ち位置が逆になられました。
この時のお姿を参考にした東京の人形業界がお雛さまの飾り位置も逆に置き換え、
普及したといわれています。
しかしながら、弊店では昔の伝統的な習いのまま、
「日出る尊い東の方位、向かって右に男雛、左に女雛」
を飾り付けています。
「まぁ、京都の人って頑固やねぇ~、」
とか言うてる人誰ですかぁ~~?笑
頑固やのうて、あくまでも伝統を重んじるのが京都人なんです。
そこんとこ、よ・ろ・し・くぅ!!
年末押し迫った京都からお送りした女将の直伝シリーズ、
いかがでしたでしょうか?
次回もお楽しみに~~
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近すぎてなかなか行けへんかった(いつでも行けるしぃ~という楽観)、
西陣 手打ち蕎麦の「かねいさん」。
前を通る度、いつも行列ができてるさかい、
ついつい、先延ばしにしてきたんですけど、
ついにいただくことができました。
(たまたま一人も並んだはらへんかった、ラッキー!)
最初に、お通しの揚げそば。ぱりっとした歯ごたえで文句なくおいしい。
わたしと長女は、一品の中から、だし巻き、京野菜の揚げびたしをお願いした。
う~ん、これは冷酒が欲しくなる。。。(江戸っ子か~い!)
ざるそば、ねぎおろし蕎麦(あったかいの)とメインのお蕎麦も
おいしくいただきました。
店内もとてもセンスがよくて、いっぱい写真を撮りたかったのですが、
「店内撮影一切禁止」の張り紙を見て、正直者のわたしは一枚も撮らずに帰って
きてしまいました(残念、、、)。
店内は時間が止まったかのような静寂と町家の冷気で、
ピーンと張り詰めた緊張感の中にも居心地の良さを感じる
何とも不思議な空間でした。
きっと、はまる方にははまるのでしょう、、、納得です。
京都に来られたら、是非一度体感しに行ってみてくださいね!
わたしは最近、「母に似てきたなぁ」と思う
瞬間が結構あります。
それは、姿かたちが似てきたというんではなく、
言うたりしたりすることが、なんか、そのまま
「母」なんです。
主人や子供たちも、
「おばあちゃんと一緒のことしてんな~」
とよく言います。
若い頃は、
意識したこともなかったんですけど
特に最近自分でもそう思うんです。
不思議ですね~
歳をとったせいでしょうか?
子供たちに愛情たっぷりの苦言(笑)を
呈してる時も、
「そう言うたら、わたしもおんなじようなこと
母に言われてたよなぁ・・・」
と思うし(口調まで似てるんですよ)
特別、お母さんっ子やったわけでも
ないのに、なんでやろ?
これが親子というもんなんかなぁ~
若い時は反発したりして、なかなか素直
に受け入れられへんかったことも
いつの間にか知らず知らずのうちに
自分の価値観や考え方として
インプットされてるんやろなぁ。。。
と、
しみじみ思うわたし・・・でした^^
いつか又、うちの子供たちも
私の言った言葉を
自分の子供に話す時がくるんでしょうね、
きっと・・・
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