工房便り

西陣からの便り
2018年12月15日

今日は朝からおひさまが出ていましたが

お昼からはまた、曇ってきました。

京都特有の北山しぐれ。

晴れてたと思ったら急に小雨が降り出す、典型的な冬の空です。

おひなさまのお飾りに左近の桜、右近の橘が

ありますが、これは京都御所の紫宸殿の中庭にある

桜と橘のお花を模したものです。

建物から見て左に佐近衛府(さこんえふ)、右に

右近衛府(うこんえふ)という武官が並ぶことに由来

してるらしいです。

794年の平安遷都の際には桜ではなく、梅だったらしく、

仁明天皇の時代に桜にかえられたらしいですよ。

知らんかったわ~^^

形や香りの優れた桜だけが選ばれて

守り育てられていくんです。

ちなみに東京の皇居の中庭には桜と橘ではなく

白梅が1本、紅梅が5本植えられてるそうです。

知らんかったわ~^^

又一つ賢うなりました!!

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

西陣からの便り
2018年12月14日

先代と母がまだ現役で工房にいた頃、接客は主に

母の担当でした。

お客様のお顔とお名前、ご注文いただいた

おひなさまを全部覚えていて、

後にご来店いただいた時にも、すぐに

「あぁ~OO様ですね・・・OOにお届けさせていただき

ましたねぇ」

などと即座に頭の中のデータを取り出さはるので、

お客様からの信頼は絶大でした。

それに比べてわたしは、なかなかお顔とお名前が

一致しいひんし、物覚えが悪いのか、お尻が青いのか、

まだまだ母には追いつけへんなぁ~とつくづく思います。

うちでおひなさまをご注文いただいたお客様とは

感性が合うというか、価値観が合うというか、

「心が通い合う」んやと今年もやっぱりあらためて

そう思います。

せっかくいただいたご縁なんやし、末永い

お付き合いをさせていただけるように、

心しんと罰があたりますねぇ

母を見習わんとあかん・・・

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

西陣からの便り
2018年12月13日

今日は、寒いですねぇ~、もう事始めです。

本格的な冬が とうとうやってきました。

こんな寒い日は、こたつに入って

お饅頭でも食べてほっこりするのが

一番し・あ・わ・せ!・・・

ということで、

わたしはさっきから 、昨日京都 高島屋の仙太郎で買うてきた

栗蒸し羊羹と柚子巻きを食べて

しあわせをかみしめてたところです。

あぁ~ほっこりするわぁ~~~^^

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

西陣からの便り
2018年12月11日

わたしはいつもお客様と接する時に

心がけていることがあります。

それは、もし、わたしがお客さんなら

どうしてほしいのか・・・

ということです。

こんな経験ありませんか?

・・・店員さんが、見てる後からかたずけていく。

・・・いろいろ聞きたいことがあるのに

   面倒臭そうに適当にあしらわれる。

・・・いつまで迷ってんの?

   みたいな態度をされる。

・・・店員さん同士でめちゃくちゃ盛り上がった

   はってお客さん全く無視のお店。

・・・そうかと思えばゆっくり見たいのに

   しつこくつきまとって来る。

・・・買わないとわかるやいなや、急に

   不機嫌になってあからさまに態度に出された。

どれもこれも 気分が悪いですよね~~

たとえば、きれいなお店を見つけたら

買わへんでも入ってみたいし、

そのお品のこと、いっぱい知りたいし、

プレゼントする相手さんのこと

思い浮かべて、あの方やったら

一番何喜んでくれはるやろかと

思えば思うほど迷ってしまうし・・・

そういう時、わたしならどうしてほしいやろか?

ということをいつも考えてお客様と

接するよう、心がけてます。

まだまだ、至らへんことだらけやと

思いますけど、そういう思いだけは

絶対負けへんつもりです。

気持ちのいい、元気な挨拶で

お客様をお迎えする!のも大事ですよね。

お客様によろこんでいただくとめちゃくちゃ

うれしいし、その日は一日中、

なんかしあわせ~~~な気持ちになって

ハッピーですもん!!

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

西陣からの便り
2018年12月10日

わたしらは 毎日ごくごく普通に当たり前に

使うてる道具ですけど 一般のお客様が見はったら

「これ何に使うの?」

て言う道具もいっぱいあります。

アルコールランプ。

衣裳を着せ付けたら頭をつける前に

「毛焼き」をします。

毛焼きというのは、

裂地の毛羽立ちをはさみで切るんではなく、

ちょっとずつ焼いていくんです。

アルコールランプの炎がちょうどええ強さやと

思います。

そやけどすごい神経を使う瞬間なんです。

油断したら 焦げてしまいますし・・・

主人が毛焼きしてる時に話しかけたら、

怒られますもん!!

中には全く毛焼きしはらへんかったり、

ライターの火でしはったりするお店もあるみたいです。

アルコールランプ・・・主張は控えめやけど、

実は大事な道具の一つなんですよぉ~

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

西陣からの便り
2018年12月09日

今日は 道具たちをご紹介します!

いろんな種類の棒や竹べらが並んでいます。

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おひなさまの衣裳を着せ付ける時 何せ細かい

作業になりますから 手の入らへん 小さい隙間に

木毛(もくめんともいいます)や綿を詰めるのに

使うたり、形付けたりするのに使うたりします。

先代が引退するときに

「これ使いやすいさかい、あげるわ!」

言うて 譲り受けた、年季の入ったもんもあります。

ただの棒や、へらに見えますけど、

実は 使いやすいように 手になじむように

微妙に削っては調整するんですよ!!

そやさかい、手に合う角度とか太さが

みんな違うんです。

実はすぐれもんの「棒たち」なんです!!

もし失くしたら、又作ったらええやんか!と

思わはるかもしれませんけど、そう簡単には

手になじまへんので、「my棒」は大事な「ai棒(相棒)」

なんですよ!(うまい!座布団1ま~い)笑

 おやじギャグですんません^^;

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

 

西陣からの便り
2018年12月08日

前日までの雨も上がり、「福福会 暮れの笑い上戸編」
を開催することができました。

会場のちおん舎さんが素敵すぎるぅ~~

ちおん舎2

ちおん舎3

受付

先ず、私のトーク
「雛人形と笑い上戸、ひいな遊びーお正月編ーについて」。

今回の「看板娘看板笑い上戸さん」のご紹介。

「平成最後のお正月、笑い上戸と縁起物を飾って笑って福を呼びこもう。」
というゆるゆるまったりした福福会。

看板上戸

「サラリーマン狂言」で話題沸騰中の河田全休さんの狂言は、
‘‘笑い上戸と狂言の初コラボ”
ということで今回書き下ろして下さった初演目
をご披露くださいました。

笑い上戸になりきっての大熱演。。。

河田さん2

その後、龍笛奏者水谷真介さんの登場。

水谷さんはいつも自己紹介する時、
わかりやすく「雛人形の五人囃子です。」
と言うたはるそうで、
今回の依頼を聞いた時「ついに五人囃子のオファーが来たぁ」
と驚かはったということです。

最近は住宅事情や飾ったり仕舞ったりが面倒、
という理由ですっかり登場する機会のなくなった五人囃子。
で、昨日は特別に漫談もご披露くださいました。

題して「リストラされた五人囃子」。
うけるぅ~~!!

水谷さん

思わずぷっ!と吹き出す笑い、そう来ましたか、、、
という笑いで参加者の心をわしづかみ。。。

最後にワークショップ。
狂言の笑い、泣き、怒りの型をみんなでやって大盛り上がり。

泣きの型

雛段の前で15人の雛人形とリアル笑い上戸、五人囃子との
記念撮影。

これは実にレアな画像ですよ、皆さん。。。笑

五人囃子

最近家族や周りの人たちとの関係性が
どんどん希薄になっていると感じています。

うちでお雛さまをお作りさせていただいたお客さまから
お写真やおたたかいお手紙をいただくんですが、
皆さんとっても幸せそう、福福しい笑顔なんです。

福福会では、季節の移ろいを大切な人とお祝いしたり、
人が集まって笑って福々しい笑顔になる機会を
もっともっと作っていこうと思っています。

次回のご参加お待ちしています!

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雛人形 五月人形は京都 西陣 たくみ人形

西陣からの便り
2018年12月06日

今日は快晴で空は真っ青・・・

ほんまに気持ちのええお天気でした。

7日、8日は千本釈迦堂の「大根焚き」です。

熱々のお大根をいただいて、中風除けや無病息災を

お祈りしに、たくさんのおばあちゃん達が工房の前を

通らはります。

毎年のことですが、「師走」を感じる光景です。

その帰りに「釘抜きさん」に寄って、お参りしはるのが

お決まりのコースです。

ほんまに健康第一、どのおばあちゃんもみんな

お元気です!!

「ちょっと、あの亥かわいいなぁ~。帰りに寄ろかぁ~」

とかワイワイ言いながら、

楽しそうに歩いて行かはります。

でも、おじいちゃんが少ないような・・・

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

西陣からの便り
2018年12月03日

今日の京都は朝から久しぶりの雨。

ずっと小春日和のいいお天気が続いていました。

もう12月ですね、、、カレンダーも残りあと1枚。

お買い物に行ったら、白味噌やごまめ、棒鱈とか、

お正月の食材が並んでていっぺんに気忙しなります。

買わなあかんような気がしてあせるぅ~~。

クリスマスソングも流れてて、、、

なんかごちゃ混ぜ。。。笑

でも、年末であることに変わりはない!

平成最後の師走。

前もって年号が変わることがわかってる、って感慨深いものがありますね。

ご大礼

工房では12月から、土・日・祝日も無休で営業しております。

水曜日のみ、制作に集中する日としてお休みをいただいておりますが、

もしご来店ご希望の場合、

事前に(2,3日前までくらい)ご連絡いただきましたら

ご対応させていただけます。

ご注文を頂いてからお誂えさせていただきますので、お時間を頂戴します。

早めのご来店をお待ちしております!

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ひな人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形で

西陣からの便り
2018年12月01日

うちの工房は京都の西陣にあります。

工房の前の千本通りは、かつて平安京の 

メインストリート朱雀大路(すざくおおじ)やった

通りで平安時代の都の中心でした。

この辺りを、十二単衣や束帯姿の

大宮人が、輿や牛車に乗ったり、歩いたり

したはったんかと思うと、なんとも雅ですね~

今は、千本通りをずっと東に行った烏丸通が

メインストリートになってしまいましたけど、

西陣は今もずっと織物の町として生き続けて

います。通りを一本入ると普通のおいえの

中から、織物を織ったはる音が聞こえてきます。

織物屋さんもいっぱいあります。

大黒町辺り  風情のある石畳の道です。

うちのおひなさんにも、当然西陣織をつかいますから

場所柄、ええ織物にめぐりあわせてもらえる機会が多く

ほんまに恵まれた環境やと思てます。

ありがたいことです!

「お世話になってる織物屋さんの、色糸の入った棚」

あんまりきれいやったし、お願いして撮らせてもらいました。

きっと、100色以上あるんとちがいますか・・・・

こういう糸が複雑にたて・よこ組み合わさって

素晴らしい織物ができあがるんですねぇ

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

願いのままにかたちをつくる「お誂え専門の京ひな人形工房」です。私たちはおひとりおひとりのお客さまの想いをお聞きしてから、お雛さまをつくり始めます。
どんな願いを込めたものにしたいのか、どんな想いがそこにあるのか。京都西陣にある、昔ながらのひな人形工房に、お客さまの声をどうぞお聞かせください。