工房便り

西陣からの便り
2019年08月26日

この前、
「宮廷文化に触れ、感じる装束の世界」
~講演会と着装実演~
が京都産業会館で行われました。

女将は長女と一緒にお勉強に行ってきました。

~以下リーフレットより抜粋~
【京都は千年以上もの長きにわたり都として栄え、
雅な宮中文化が育まれ、東京の皇居以外に
唯一現役の御所があります。
本年は天皇陛下のご即位に係る御大礼が行われることから
御大礼を彩る装束についての講演会と
着装の実演を通じて宮廷文化に触れ
感じていただける行事を開催します。】

<感想> 期待以上!! 素晴らしい!! 奥が深い!!

あのう、、、
非常に失礼ながらですね、
退屈するん違うかな、、、
ガラガラなん違う?
とか言いながら
あんまり期待せずに行ったんですね、、、

そしたら、会場は空席もなく満員。
講師の先生のお話が面白くてお話上手で
退屈するどころか聞き逃すまいと必死。

会場に入った途端、黄櫨染御袍
(こうろぜんごほう)が目に飛び込んできて
「わぁ~黄櫨染やぁ~!!」
と、長女とわたしは思わず目と目を見合わせました(きらきら✨)

黄櫨染御袍は来月10月の即位の礼で天皇が着用される
お衣裳です。

その時点でモチベーションMAX。

王朝文化講座2

黄櫨染御袍って実は、、、
明治天皇の時から即位礼に着用されるようになった
らしいです。

王朝文化講座4

平安時代から江戸時代までは
「袞冕十二章(こんべんじゅうにしょう)」
という天皇の礼服が即位の時に着用されていたそうです。
(上記写真)

明治時代になり服制が日本風に改められて
「黄櫨染御袍」を着用するようになった、
ということです。

知らんかったわぁ~~✨

完全に唐風ですよね、、、
近くで見ると見事な刺繍が施されていて感動でした。

こんなに近くで見られるなんて、夢みたい。。。
なんてラッキーなんでしょう!

王朝文化講座1

その後十二単と束帯【闕腋袍(けってきほう】
の着装実演がありました。

束帯闕腋袍(けってきほう)って雛人形で言うたら
隋臣(この場合は右近衛府)に近いかな、、、

会場に来られたこれだけたくさんの方が、
宮廷文化と装束に興味を持ってくれたはるんやなぁ、
と思うと
感慨深くて
それだけでもう胸がいっぱいになりました!!

途中退場する方もなく、
係りの方がおっしゃるには
「入場ハガキを忘れた人が一人もいない」
「途中居眠りする方も一人もいなかった」
とびっくりされていました笑

細部までお写真を撮らせてもらい、いっぱい賢うなって
大満足の2時間でした。

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雛人形 5月人形は 京都 西陣 たくみ人形

願いのままにかたちをつくる「お誂え専門の京ひな人形工房」です。私たちはおひとりおひとりのお客さまの想いをお聞きしてから、お雛さまをつくり始めます。
どんな願いを込めたものにしたいのか、どんな想いがそこにあるのか。京都西陣にある、昔ながらのひな人形工房に、お客さまの声をどうぞお聞かせください。