工房便り

西陣からの便り
2023年09月15日

朝晩随分過ごしやすくなってきました。
いつのまにか季節は移ろい
蝉さんから秋の虫さんたちにバトンタッチ。
それだけでも涼しく感じますよね、、、

さて本日は私の夫、
人形師「槙野巧雲」のプロフィールをご紹介します。

今頃ですか!?って声も聞こえてきますが
今頃なんです、はい。

***

有職御雛人形師 槙野巧雲
本名 岡田 次雄
(マスオさんです笑 ちなみに大のラグビー好き!!)

・1958年9月25日生まれ  64歳
(もうすぐ65歳!)
・1983年 23歳で二代目槙野巧雲に師事

「見て覚える」のは職人の世界では当たり前のこと、
手取り足取り教わることが一切許されない毎日は
ただひたすら決まった単純作業の繰り返しで
師匠が帰った工房で製作途中の人形を見ては
一日でも早く技を習得しようと深夜まで一人稽古を重ねる日々。

・2003年 約20年間の修行の後、三代目槙野巧雲を継承する

人形本来の趣や表情の味わいは「木の胴」を使うことで表現できるという、
京人形制作の王道を啓蒙すべく、こだわりを持ち美を追及した京雛の製作に勤しむ。

常々意識していることは、人形に如何に命を宿らせるかである。
そうすることで、人形という造形物を昇華し人としての自然な佇まいが表現出来ると信ずる。

先代からは、私が作った作品に対して反応があることは少なく、
これでいいのかと悩んだ時期があった。
その後三代目を受け継いで7、8年位経ったある時、私の作品を見た先代が
「上手くできてるやん」と初めて褒めてくれたことが
人形師人生最大の喜びとして私の胸に深く刻まれている。

この道40年、一子相伝の技術をさらに昇華させるべく
伝統を守り伝えることを第一義にしながらもさらなる高みを目指して精進を重ねる。

***

いかがですか?
40年前の師弟関係といえば
こんな感じが当たり前の世界でした。

何分マスオさんすので
父の背中を見て育ったわけではなく
全く違う世界に足を踏み入れる訳ですから
それ相当の覚悟が必要だったと思います。

最初は来る日も来る日もただひたすら木を削る作業を繰り返していたことを
思い出します。(懐かしい思い出です)

特別手先が器用だったわけでもないですし
日々の努力の積み重ねの賜物としか言いようがないですね。
それと一日も早く一人前になりたい、
という強い気持ちがあったこと、かな。。。
ラグビーで培った粘り強さも助けになったかもしれません。

コツコツと単純作業を繰り返すことができるのは
ある意味才能ですよね、、、
わたしには絶対無理なことですし(飽き性な上根気がない汗)
尊敬に値する能力だと思います。

時は流れ
おかげさまで
たくさんのお客さまに恵まれて
喜びのお声を頂けるまでになりました。

決してあぐらをかくことなく、精進を続けていきます。

これからも引き続き
たくみ人形をよろしくお願いいたします。

***

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