工房便り

西陣からの便り
2008年12月16日

今日も気持ちのいい、ええお天気でした。

空真っ青・・・空気がピ~ンとしてます!

釈迦堂さんの大根焚(だいこだき)も終わって

事始めも済んで、もう16日・・・

お正月のカウントダウンが始まっています。

お買い物に行くと、12月に入った頃から

白味噌やら、ごまめやら黒豆やらが並び

はじめるさかい、なんかせわしのうなります。

毎年のことですが、気が急きます。

昔、先代がまだ現役の頃、

主人が着せ付けたおひなさまの腕(かいな)折りを父が

してた時があります。

(腕折りとは、手折りともいいますが

お人形の形を決めて命を吹き込む一番大切な工程です。)

おんなじように12月になって

お得意先のお人形やさんから

「早う、納めてもらえますか。」と催促があって

「お父さん、腕折りお願いします!」

いうて、主人が渡したおひなさまを前に

「気が乗らへんことにはええ仕事ができひん。」とか言うて

道具の手入れしたり、お客様から頼まれた

お人形の修理したりしはるさかい、母がいらいらしてた

のを思い出します。

そのかわり生来器用な人ですから

やりはじめたら誰にも真似できひんくらい

ええおひなさまに仕上げはりました!!

一見頑固なだけやん!と思わはるかもしれませんが、

そういう職人気質なところって、

大切なんでしょうね、きっと・・・

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

願いのままにかたちをつくる「お誂え専門の京ひな人形工房」です。私たちはおひとりおひとりのお客さまの想いをお聞きしてから、お雛さまをつくり始めます。
どんな願いを込めたものにしたいのか、どんな想いがそこにあるのか。京都西陣にある、昔ながらのひな人形工房に、お客さまの声をどうぞお聞かせください。