工房便り

西陣からの便り
2018年09月16日

ひな人形というと、みなさんが思い浮かべ

はんのは、きっと親王さんとかお内裏さんとか

いわれる、お殿さまとお姫さまではないで

しょうか?

その他やったら、三人官女くらい

ですかね~

実はその他にもあと10人のお人形

たちがいます。

7段飾りにすると、全部で15人の

お人形さんたちが勢揃いするわけです。

三人官女、五人囃子、隋臣(ずいじん・

右大臣、左大臣)、仕丁(じちょう・笑い、泣き、

怒り上戸)・・・聞かはったことありますか?

15人揃ったら、そら賑やかです。

もともと、先々代は

13人(三人官女、五人囃子、隋臣、

仕丁)のおひなさんをつくりはじめ、それから

独学で精進を重ねてきた人です。

手先の器用さに加えて、職人気質の人でしたから

ただひたすら研究し、試行錯誤しながら

今の「槙野巧雲」のおひなさんの形を

つくりあげてきはったと思います。

京都で、15人全部のおひなさんをつくれる

技術をもっているのはほんまの限られた

人形師だけです。

(親王さんでも実際につくっているのはほんの

わずかです!)

先々代が努力して習得した、15人のおひなさん

製造の技術は貴重やし、それを受け継いだ

わたしらは大事に守っていかなあかん、

と思てます。

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

願いのままにかたちをつくる「お誂え専門の京ひな人形工房」です。私たちはおひとりおひとりのお客さまの想いをお聞きしてから、お雛さまをつくり始めます。
どんな願いを込めたものにしたいのか、どんな想いがそこにあるのか。京都西陣にある、昔ながらのひな人形工房に、お客さまの声をどうぞお聞かせください。