「お雛さまの見方や選び方」をわかりやすくまとめました。
お雛さま選びの参考になさってください。

「形を見る」

「形を見る」

上質なお雛さまは、どこから見ても美しいものですが、特に「後ろ姿」を見ればそのお人形の良し悪しが一番よくわかります。

例えばひときわ目を引く「十二単衣のかさねの部分」…。

永年の制作経験を元に、身幅や着丈の寸法のバランスを追求したことで、人形としての造形美はもちろん、人の座り姿として見た時の自然な形や洗練されたフォルムが端正な佇まいとなって落ち着いた上質感を醸し出します。
後ろから見た「肩のライン」も然り…。

物静かで穏やかで、きちんとした性格を表すかのような上品な佇まいです。

「お顔について」

「お顔について」

「雛人形の顔って、夜見たら何か怖くて今まで好きになれへんかったんですけど、こちらのお雛さまに出会ってその想いが消えました。優しくてきれいで、いいお顔してはりますね!」
有り難いことにうちのお雛さまはたくさんのお客様に一目惚れしてもらわはります。
お顔には人それぞれのお好みがありますが、
「私は怖い顔が好きなんです」という方は多分少数派でしょうね(笑)

実はうちのお雛さまのお顔は、頭師(お顔を専門に作る職人)に特別の化粧をしてもらっています。
そやし優しいんでしょうね…きっと…。

お顔選びで大切なことは、自分の感性で見る!ということ。

「この顔が一番いいお顔ですよ」とか
「この顔にしておいたら間違いないです」とか
お店の人の基準に惑わされないこと。

心を静かに落ち着けて、お雛さまとお話ししてみて下さい。
本当にいいお人形からは、特別の空気が出ているものです。
本来お人形の鑑賞とは、その凛とした空気感や情感を味わうものなんです。

「単体で見る」

「単体で見る」

雛人形を選ぼうとお人形屋さんに行くと、何をどう見たらいいのか分からずについついきらびやかな飾り台や屏風、毛せんの刺繍、菱餅やら三宝など、いわゆる付属品の豪華さに目を奪われてしまう方も多いかもしれませんね。

でも主役は…お人形です。
主役のお人形を「単体で見る」ということは雛人形を選ぶ上でとても大事なことです。

ほんまにいいお人形は、それだけで見た時存在感があって佇まいが美しく特別の趣があります。
その佇まいや趣をなお一層際立たせるためにも、付属品があるとごちゃごちゃして雑な感じがするのです。
反対に粗悪な作りのお人形ほど、付属品がなかったら寂しくて貧相で見られません。

「三人官女と立ち雛を見れば、人形師の腕が分かる」ってどういうこと…??

「三人官女と立ち雛を見れば、人形師の腕が分かる」ってどういうこと…??

人形の立ち姿はそれだけバランスを取って制作するのが難しいし、味わいを表現するのが難しい!ということです。
座っている親王のお二人に比べたらあんまり目立たない存在かもしれませんけれど、実は人形師の美意識と技が一番試されるんですね。

例えばこの白い三人官女の足のフォルム、立っている足のラインがきれいに出ているでしょ!
あえて角度をつけたお顔の傾きも然り…。
三人がお話しているかのような趣があります。
これらは大量生産の三人官女や立雛には絶対に真似出来ない技の見せ所のひとつなんです。

こういう細やかなこだわりの集大成がお人形の醸し出す美しい佇まいとなって現れるということです。

「三段飾りについて」

「三段飾りについて」

親王飾りにしようか、三段飾りにしようか迷っていると
「同じ金額なら賑やかな方がいいですよ!」とか
「人数が多い方がいいでしょ!」
と人形屋さんに言われたり
「三段飾りを買ったら三人官女が付いてきた」
そんな感じでお考えの方も多いのではないでしょうか…?

でも三人官女は決して単なる付属品ではありません。
お首をかしげていたり、リアルな足のフォルムなど、その躍動感こそが「三段飾りのポイント」とも言えるほど、大きな存在感を放っているのです。

わたしたちのお客様は先ずは親王飾りを、そしてのちのち三人官女やお道具などを揃えていかれる方も多いです。

お客様(M.Hちゃん)から頂いたお手紙にも書いて下さっている通り、ご自宅に飾って頂いた時「ずっと以前からそこにあるかのようにすんなりと馴染んで見える」のはその落ち着いた品の良い佇まいのおかげです。

五人いるお人形の、一人一人への細やかな手仕事のこだわりが三段飾りの美しい佇まいをつくっているのです。