京ひな人形へのこだわり

「伝統」に愛情を込めて。本物の京ひな人形をお届けします。

「伝統」に愛情を込めて。本物の京ひな人形をお届けします。

当店の雛人形は京雛人形という京都独特のお人形です。京都で売られている雛人形の多くが実際には京都で作られてなかったりしますし、 昔からの丁寧な技法で作られているおひなさんはごく僅かです。 私たちは京都西陣の地で、あえて頑なに昔ながらの技法にこだわっています。

当工房で製作した雛人形しか販売しておりませんので、雛人形の組み合わせを変えることや、 オリジナルの雛人形をお作りすることもできます(お時間を頂戴します)ので、お気軽にお申し付け下さい。

私たちは、雛人形は「女の子の一生の宝物」と考えていますので、見えない部分から、 こだわり抜いて手作りしています。こだわりの一部を紹介させて頂きます。

【胴】

一般的には雛人形の芯材に使われる胴はわら胴を使っていますが、 当工房では桐胴を用いていますので防虫効果があり、いつまでも変わらず美しい形を保つことが出来ます。

— わら胴 —

稲わらを束ねて紙で巻いたもので、防虫処理をしてあるものもありますが完全ではなく、虫の卵が中に残っていると、お人形が虫に食われてしまうこともありま す。又、型崩れもしやすいという難点もあります。ただ、人形製作の工程で作業がしやすい為、大量生産に向いているので大半の雛人形はわら胴でできているの も事実です。

— 桐胴 —

桐は、昔から高級和タンスや高価な品物を保管するための箱等にも使われているように、高い防虫・防湿効果が特徴です。たくみ人形では、虫に食われたり、型 崩れを起こさないように、時間や手間を惜しむことなく、桐を芯の部分に使用しています。

心を静かに落ち着けて、お人形のかもし出す特別な情感・空気感を味わっていただきたいので、当工房では立雛や三人官女、五人囃子なども含め、全てのおひなさまの芯の部分(胴)を桐だけでお作りしております(い草も使用しておりません)。

※写真 1:わら胴を使用 2:桐胴を使用

写真 2・3・4 をごらんいただくと、あたかもお話してるかのようなお顔の傾きがおわかりいただけるかと思います。これは桐胴でお作りするからこそできることです。こうす ることでお人形に豊かな表情や趣きが生まれます。それが大量生産の雛人形ではできない、本来のお人形の味わいだという誇りを持って人形作りをさせていただ いてます。

※写真 3、4共に桐胴を使用

【仕立て】

生地を和紙で裏打ちをした後一枚一枚裁断し、それをもう一度のり打ちして糸の始末をしています。

【六枚はぎ仕立て】

姫と三人官女の表着・五衣・単衣は、平安時代の本物の十二単衣と同じ様に6枚のパーツに分れています。 普及品の場合は全然縫っていなかったり、三枚仕立てになっています。 6枚縫うことにより、十二単衣の仕上がりの質感・曲線美が全く違います。

【かさね】

女雛の十二単衣のかさねは、特別な技法により一枚ずつ寸法を変えて段重ねになっていますので、 従来の全て同じ大きさのかさねに比べて大変な技術と労力を要しますが、 微妙なグラデーションのきれいさをより際立たせて、十二単衣の美しさを最大限に生かせる仕立てになっており、 たくみ人形独自の仕様です。

平安時代から、四季の変化によって移り変わる色彩を、かさねの色目に取り入れて楽しむために、十二単衣の衣装の寸法を下に行くほど少しずつ大きくし、段重ねにしていました。

【柄合わせ】

和紙の型紙を裂地に置いて、いい柄だけを使って柄合わせをします。裂地の柄の美しさを最大限に生かしたいので、お殿さまの胸元に一番きれいな柄を出します。裂地をむだなく使う大量生産品にはまねのできないことです。

【唐衣(からぎぬ)の襟裏(えりうら)の仕上げ】

十二単の唐衣の返し襟(襟を外側へ折り返して裏を見せる着せつけ)は切りっ放しの雑な仕上がり(写真1)ではなく、たくみ人形独自の仕様で手間をかけ、何度も試行錯誤を繰り返しながら襟裏の仕上がりの美しさをとことん追求しました。(写真2)


写真 1 一般的な襟裏の仕上げ


写真2 たくみ人形の襟裏の仕上げ

【髪】

一般に売られているほとんどの雛人形は、髪の毛にナイロン糸を使っていますが、 当工房では全ての雛人形の髪の毛にスガ糸(特別に染めた細い正絹の糸)を用いていますので、自然な色つやがあります。 たくみ人形のかわいい雛人形を是非お店でご覧頂きたく存じます。

【木製の手足】

プラスチック製の手足を使ったおひなさまが一般的ですが、たくみのおひなさまは、全て木製の手足を使っています。さらには、桐塑(とうそ)*注1 の手足も使っております。年間の生産量に限りがあるため、たいへん希少価値の高いものとなっています。

  1. 針金で5本指の土台を作る
  2. 手指の形に成形する
  3. 桐塑で肉付けする
  4. 胡粉(ごふん・貝がらを細かく砕いて白い粉にしたもの)を何度も塗り重ねて行く

*注1 桐塑とは、桐の木粉【もっぷん】を生麩糊【しょうふのり】等で練りあげた練物【ねりもの】で、乾燥すると堅固で木材同様に彫刻ができることから、細かい造形表現を特色とする伝統的な素材。

【冠の紐】

昔、男子の正装着用時の冠には紐がなく、「まげ」に「かんざし」を通して留めていました。その後、時代の移り変わりと共に形式的なものになり、現在宮中の行事で冠を付ける際には「紙撚 (こびねり)」という、和紙で作ったこよりのような細い白い紐で結んでいます。ただ、おひなさまは毎年出し入れしていただくものなので、和紙というわけにはいかず、正絹の一番細い白い紐を別誂えして、冠にお付けしています。

たくみ人形は、お顔を大切にしています。

皆さんは、雛人形のお顔はどれも同じと思われていませんか?
お顔を専門に作る頭師によっても表情が違います。

大切なお子様の一生のおつきあいになる雛人形だからこそ、お顔にはこだわっていただきたいと思います。たくみ人形では、現代的なお顔や伝統的なお顔など、お顔のいいものばかり選りすぐっておりますので、 気にいったお顔が見つけていただけると思います。

お問い合わせはこちらからどうぞ。

ひな人形を選ばれるのはお母様が多いのですが、実際にお金を出されるのはおじいさまやおばあさまが多いようです。
もちろん、可愛いお孫さんのためのプレゼントですから見返りを求める方はおられないと思いますが、感謝の気持ちをカタチにできたら、おじいさまやおばあさまに喜んでいただけるのではと考えたのが「お客様がご注文されたおひな様と同じ生地でつくるにおい袋」です。

ひとつずつ手作りしているひな人形工房だからこそ作れる「におい袋」なら、いつでも身近においていただくことができますし「◯◯ちゃんに贈ったおひなさまは、 こんなんやったなぁ」と思い出していただけるのではないでしょうか。
離れた場所にお住まいの場合なら、なおのこと喜んでいただけるのではと思います。

感謝の気持ちを伝える「におい袋」ですから、私たちも心を込めて作らせていただきます。
余ったハギレで作るのではなく、生地の柄が一番きれいにでるように工夫したり、シルエットにもこだわったりと、雛人形作りと変わりません。
「匂い袋」を通して、家族のこころを繋ぐお手伝いが出来れば、私たちにとっても無上の喜びです。

ぜひご利用くださいませ。
※におい袋のみはご購入いただけません。雛人形をご購入の際、お声がけ下さい。